四国溶材で働く人々
- Y.N.
- 製造部 研究開発
- 2021年入社
根気強い溶接材料の研究が、
未来に向けた製品の礎に。
●未来を作る溶接材料の研究
私は製造部で、溶接棒や溶接ワイヤの試作を担当しています。具体的には、新しい材料を使うと、どのように性能が変わるかという研究で、溶接に含まれる水素の量が減り、アークの吹き出しが良くなることを狙っています。材料は製品の品質に直結する重要な要素です。未来の優れた商品をつくることを目指し研究しています。
もともと、鉄の強度を高めるための鍛造(たんぞう)と呼ばれる方法に興味を持ったことがきっかけで、金属材料について学んできました。仕事として研究を始め、さらに専門的なことについて学ぶにつれ、奥深く面白い分野だと感じています。原材料の特性など、かなり細かい部分についても理解が必要になるため、今は先輩に教えてもらいながらですが、いずれは自分の力で試作ができるようになりたいです。
●成長の道は、試行錯誤を重ねること
まだまだ仕事を始めたばかりで、失敗も多いので、努力の毎日です。以前に研究の中で、溶接断面の結晶を観察しましたが、全くうまくいかず、しばらく悩むことがありました。それでも諦めず、先輩に話を聞いたり、仕事の様子を見たりして、仕事への向き合い方を学び、根本的な原因を探りました。遠回りにも思える地道な取り組みでしたが、最終的には研磨の方法を見直すことで、うまくできるようになりました。
これをきっかけに仕事の優先順位や手順を考えるようになり、少しずつ効率も上がっています。例えば、以前は2時間近くかかった素材の切断作業が、今では手順を見直し、作業を並行して進めることで1時間以内に短縮できました。専門的な知識が身に付くこともですが、少しずつできることが増えるのがうれしいですね。
●将来は信頼されるエキスパートに
当社は溶接材料のメーカーであり、技術力の高さが強みです。製造部の先輩は知識も経験も豊富で、技術的で難しい内容の問い合わせにも、会社を代表して分かりやすく丁寧に答えています。その他にも、当社は特殊な金属加工の技術を持っており、溶接の指導や説明に行くこともあります。先輩は熱意があって、面倒見もよく、人当たりが良いので、営業の方からも誰からも信頼されています。やはりそのような姿には憧れますね。
僕自身、まだ自信を持てないところもありますが、作業を覚えることから始め、人に教えられるくらいに知識を身に付けたいと思います。そして、人前で話すことにも慣れ、いずれは技術も人間性も兼ね備えた、信頼されるエキスパートとして活躍したいです。